自費の宣伝カーで都内を走った弁護士芸人

出典:【ワタナベお笑いNo.1決定戦2023】こたけ正義感 – ワタナベお笑い公式チャンネル
R-1グランプリ2023の敗者復活戦。東京都内の路上を、一台の宣伝カーが走っていました。
自腹で作ったのは、弁護士バッジをつけた芸人です。
こたけ正義感さん。本業は現役の弁護士で、2012年に東京弁護士会へ登録しています。
宣伝カーの効果もあってか、復活ステージではネット投票1位でファイナリスト入りを果たしました。
先に答えを書きます。法律事務所は2019年に独立して構えましたが、事務所名は今回確認できた公式・報道資料では見つかりませんでした。
こたけ正義感の経歴

出典:法学部教員同士で民事裁判!?サークルや旅行より勉強が面白い!!こたけ正義感の大学の思い出BEST3!【土佐兄弟の大学ドコイク】 – 土佐兄弟の大学ドコイク
司法試験に一発合格、2012年に弁護士登録
香川大学法学部を卒業し、立命館大学法科大学院を修了。司法試験には一発で合格しています。
司法修習は愛媛県で受け、その後2012年に東京弁護士会へ登録しました。全国大学生協連の記事で語られた内容です。
芸人を目指したきっかけは妻のひと言
弁護士3年目ごろ、妻と笑い話で盛り上がっていたときのこと。「そんなに好きなら芸人やってみれば」と言われました。
こたけさんはその場で養成所の資料を取り寄せたそうです。
2016年、都内の法律事務所で働きながら、社会人コースのあるワタナベコメディスクールに24期生として入学しました。
コンビ「ほどよし」の結成と解散
2017年、同期の木田雄貴さんとコンビ「ほどよし」を結成。こたけさんは漫才でボケを担当しました。
デビュー直後から『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ)などに出演。同期にはGパンパンダ、リンダカラー∞、ぱーてぃーちゃんがいます。
ただ、コンビは2019年に解散。ここから「ピン芸人・弁護士」の道が始まります。
こたけ正義感の法律事務所

出典:こたけ正義感新規へ – こたけ正義感のギルティーチャンネル
事務所名は公表されている?
2019年に独立して設立した事務所の名前は、確認できた範囲では見当たりません。
独立前の所属先をめぐっては、以前は池袋市民法律事務所にいたという情報も一部にあります。ただ、権威ある媒体では裏が取れておらず、断定は避けます。
関東弁護士会連合会のインタビューで本人が語っているのは、「事務所に所属して普通に弁護士として働いていた」という点まで。
2019年に独立した理由
理由のひとつは、事務所の先輩に迷惑をかけるかもしれない、という配慮でした。
弁護士が何人もいる事務所に勤めていましたが、本格的に芸人をやると決めた時点で退所。自分だけの事務所として独立しています。
コンビ解散とほぼ同じ時期という点も見逃せません。弁護士の看板を下ろさず、芸人に軸足を移すための組織替えだったと考えられます。
『こたけ法律事務所』は番組名
検索すると出てくる「こたけ法律事務所」は、実在の事務所ではありません。2025年6月2日〜23日、テレビ朝日の「バラバラマンスリー」枠で放送された冠番組のタイトルです。
番組ではラランドのサーヤさんから「直撃してきた週刊誌記者を逆に撮影してSNSに上げたら罪になるか」と質問され、「犯罪にはならない」と即答しました。ENCOUNTが伝えています。
独立後も続く弁護士としての仕事
新人時代から続く生活保護の支援活動
弁護士1年目ごろから、首都圏生活保護支援ネットワークなどに所属しました。
生活保護の申請に同行したり、荒川沿いの公園で行う炊き出し兼法律相談に定期的に参加したり。大阪弁護士会の会報が紹介しています。
芸人になる前から、現場に足を運ぶ弁護士だったわけです。
袴田事件の再審無罪判決で日弁連の広報を担当
2024年9月26日、袴田事件の再審無罪判決が出た日。日弁連公式YouTubeで、判決当日の密着取材を担当しました。
出演名義は芸名ではなく「弁護士小竹克明」。日弁連の広報業務という位置づけです。
こたけさんは弁護団側の広報として再審公判に関わっており、東京・セシオン杉並ホールの単独ライブ『弁論』では、この事件を題材にした1時間を丸ごと無料公開しました。
賞レースで積み上げた実績
決勝の舞台だけでなく、準々決勝や3回戦まで含めて並べると、毎年どこかの大会で結果を出していることが分かります。
| 年 | 大会 | 結果 |
|---|---|---|
| 2021 | M-1グランプリ(ワタリ正義感) | 3回戦進出 |
| 2022 | ABCお笑いグランプリ | 準優勝 |
| 2022 | ワタナベお笑いNo.1決定戦 | 準優勝 |
| 2022 | R-1グランプリ | 準々決勝進出 |
| 2023 | R-1グランプリ | 決勝進出 |
| 2024 | M-1グランプリ(頭虚偽罪) | 準々決勝進出 |
2024年のM-1は、TKO木下隆行さんとの「はじまりの歌」で3回戦、サツマカワRPGさんとの「頭虚偽罪」で準々決勝まで進みました。組む相手を変えながら挑んでいます。
「弁論」とラジオで広げた仕事の幅
2024年、スタンダップコメディショー『弁論』を始動しました。第4回のテーマは「生活保護」。基準引き下げをめぐる問題を、笑いを交えて扱っています。
持ちネタは、日本の法律のツッコミどころを紹介して「ギルティー!(有罪)」と叫ぶスタイル。衣装は弁護士バッジを付けた、本人いわく「いかにも」な装いです。
ラジオ『こたけ正義感の聞けば無罪』は、2024年7月3日〜2025年3月26日にポッドキャスト配信。2025年4月6日から朝日放送ラジオ(ABCラジオ)での放送に移りました。
番組で最近の相談を聞かれると、「芸人から、やっぱたくさん相談を受けますね」と答えています。法律の窓口としても頼られているようです。
芸名は「小竹克明」から2回変わっていた

出典:「止まらない正義感!憧れの弁護士を語り、裏口入学裁判をぶった斬る!【こたけ正義感】」 – 爆笑問題のコント テレビの話
コンビ時代は本名の「小竹克明」で活動していました。
解散直前に「小竹正義感」へ改名し、その後に現在の「こたけ正義感」表記へ。
由来は、語呂の良さと弁護士っぽさを狙って、たまたま思いついた言葉。漢字だと見栄えが悪かったため、選挙の政治家のようにひらがなのほうが読みやすいと考えたそうです。
子どものころの夢は名探偵。『名探偵コナン』に憧れて少年探偵団を作り、革の手帳と虫眼鏡を持ち歩いて事件を探していました。
名探偵から弁護士、そして「有罪!」と叫ぶ芸人へ。事件を追いかける姿勢は、子どものころから変わっていません。
こたけ正義感の経歴・法律事務所まとめ
| キーワード | 答え |
|---|---|
| 経歴 | 香川大学法学部卒、立命館大学法科大学院修了、司法試験一発合格。2012年に東京弁護士会登録、2016年にワタナベコメディスクール入学、2017年に芸人デビュー |
| コンビ時代 | 2017年に「ほどよし」結成、2019年解散 |
| 主な実績 | 2022年ABCお笑いグランプリ準優勝、2023年R-1グランプリ決勝進出 |
| 法律事務所 | 2019年に独立して設立。事務所名は確認できた範囲では未公表 |
| 『こたけ法律事務所』 | 事務所名ではなく、2025年6月放送のテレビ朝日の番組名 |
独立前の所属先をめぐる情報には未確認のものもあるため、事務所名については今後の公式発表を待つのが確実です。
弁護士としての信用と、芸人としての笑い。この2つを同時に武器にしているのが、こたけさんの仕事の特徴でしょう。
直近の確実な予定は、2025年4月6日から続くABCラジオ『こたけ正義感の聞けば無罪』です。
