15試合中9敗、そこからの大逆転

今季ツアー15試合のうち9回が予選落ち。トップ10入りはチーム戦で組んだ5位が1度きり——それが優勝直前までの西村優菜(26歳)の成績でした。
2025年シーズンはポイントランク115位まで沈み、初めてシードを失っています。
12月の最終予選会は6日間の激闘の末、24位タイでの通過でした。土壇場の1打で切り抜け、「心臓が3つあっても足りない」と涙をこぼしたといいます。
流れが変わったきっかけは、国内ツアー「東海クラシック」への帰国出場でした。結果自体は22位止まりでしたが、熱心に応援するギャラリーを目にして心が熱くなったと、本人が振り返っています。
9月25日、米アーカンソー州ロジャーズのピナクルCCで開幕した「ウォルマート NW アーカンソー選手権」。西村はここから一度も首位を譲りませんでした。
63-63-66、2位に5打差の”完全優勝”

出典:🔥【衝撃】西村優菜が異次元すぎる!「63→63」の爆発で5打差独走😱🏌️♀️「ブレーキかけない」宣言…米ツアー初Vへ驚愕の最終決戦🔥🏆 – JP Spotlight Live 3
初日は63。1イーグル・6バーディー・ボギーなしで、フェアウェイもグリーンも一度も外していません。単独首位発進でした。
2日目も63をマークし、通算16アンダー(126)。36ホールでの16アンダーは、2017年ユ・ソヨン、2020年アンナ・ノルドクビストと並ぶ大会記録です。
最終日は前半36とやや苦しみ、岩井明愛に詰め寄られる場面もありました。
後半は一転して30。パー5の14番、残り216ヤードからフェアウェイウッドで池を越え、約3mにつけてイーグルを奪います。「I knew it was a hole I had to be aggressive on. It wasn’t an option to play up.」と、この一打を振り返っています。
18番も1mのバーディーパットで締めくくり、通算21アンダー(192)。2位に5打差をつけました。2位タイには最終日62をマークした岩井明愛が入っています。
世界ランクは1週間で227人抜き

優勝翌日、9月28日付の女子世界ランキングで、西村は350位から123位に浮上しました。227人を抜いた計算です。自己最高は2022年7月の34位でした。
日本勢の上位陣にも動きがあります。
| 選手 | 順位 |
|---|---|
| 山下美夢有 | 5位 |
| 桑木志帆 | 12位(自己最高) |
| 岩井明愛 | 19位 |
| 木戸愛 | 139位 |
賞金は45万ドル。日刊スポーツの試算では日本円で約7200万円にのぼります。
ポイントランクも103位から36位に上昇し、2027年と2028年の2年シードを確保。2月開幕の「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」への初出場も決まりました。
宮里藍への報告、次の目標はメジャー

出典: 憧れの宮里藍が勝った大会で…西村優菜がついに歓喜!🏆✨ – Japan@77
西村がゴルフを始めたのは5歳。競技に打ち込むきっかけは7歳のとき、サントリーレディスで宮里藍からボールをもらったことだったといいます。
2025年夏には東京で宮里藍と再会し、メンタル面を相談していました。優勝後のコメントでも「藍さんに早く報告したい」と語っています。
英語のインタビューでは「She is the reason I play golf. She’s somebody I look up to.」と、憧れの存在であることを明かしました。
優勝の実感については「I still can’t believe it. I still shake my hand. But, yeah, I’m proud of myself.」とコメントしています。
今後の目標を問われて返ってきた答えは、迷いのないひと言でした。「メジャーです。自分の最終目標が、メジャー優勝」。
