24年間眠っていた録音テープ

出典:🔥 Modern Title🔥🎙️【つげ義春、未発表音声で語った“魂の答え”】創作の原点にあった哲学と宗教への思索…静かな言葉に込められた深い世界観📖✨😳 – Nippon stories 📖
「今は魂の問題がなんとなく理屈でわかりかけている」。
亡くなった漫画家・つげ義春さんが、こう語る未発表の音声が見つかりました。
読売新聞オンラインが2026年9月26日に報じたものです。創作、哲学、宗教について語った内容だといいます。
2回のインタビューの中身
読売新聞の報道によると、インタビューは2回行われました。
- 2001〜02年:フランスの漫画研究者からの依頼
- 2015年:韓国の出版社からの依頼
どちらも、担当編集者だった浅川満寛さん(61)が質問を作り、聞き手を務めています。
出版社の経営難などで本にならず、録音テープと音声データのまま残っていました。録音から公開まで、約24年と約11年。長い保管期間です。
「描くことで解放したい」という言葉

報道で紹介された発言は、創作の動機に踏み込んでいます。
> 「世の中の価値観とか、そういうものに合わない部分が自分にはあって、それを、描くことによって解放したい」
> 「救いになるには自分自身が解放されなくてはダメ」
浅川さんは「宗教に関する考え方など、これまで見せていなかった面がうかがえる」とコメントしています。
韓国の人との縁
2015年の回では、少年時代に働いた工場の韓国人経営者の思い出が語られました。
「なぜか韓国の人と縁があって、自分もお世話になった」。
代表作「李さん一家」のラストシーンの発想の元にも触れているそうです。
なお、つげさんは1950年に小学校を卒業してすぐメッキ工場で働き始めています。ただ、この工場がインタビューの語る工場と同じかどうかは確認できていません。
追悼特集号「アックス」第171号

出典:【ゆっくり生涯解説】つげ義春|「ねじ式」を生んだ孤高の漫画家 – ゆっくり人物歴史学【ゆっくり解説】
掲載先は、9月29日発売の漫画雑誌「アックス」(青林工藝舎)です。
- 判型:A5判、416ページ
- 価格:1,540円(税込)
- 内容:未発表インタビューと、アングレームで撮られた未公開写真
タワーレコードの商品情報によるものです。今日(9月26日)時点でまだ発売前のため、インタビュー全体の内容は確認できていません。
つげさんの歩みと、なぜ今なのか

出典:今のマンガ研究は、つげ義春から始まった!? 特集 – 公式 TBS Podcast
つげさんは2026年3月3日、誤嚥性肺炎のため88歳で亡くなりました。時事通信などによると、訃報が出たのは3月27日です。
1968年に「ねじ式」を発表し、1987年の「別離」を最後に新作の発表をやめています。
2020年1月30日から2月2日には、第47回アングレーム国際漫画祭に出席しました。82歳での初めての海外旅行です。日本経済新聞によると、授賞式で特別栄誉賞を受け、会場は総立ちの拍手に包まれました。
海外で読まれ始めた年に
浅川さんの手記(Book Bang)によれば、つげ作品の翻訳出版が海外で本格化したのが2015年です。
韓国向けインタビューの録音は、その年でした。海外の読者が増える時期に、海外から質問が寄せられていたことになります。
同じ手記には、こんな逸話もあります。2017年6月、日本漫画家協会賞の授賞式当日に行方が分からなくなり、1週間後に「僕はわりと昔から、嫌なことからは逃げるんです」と語ったそうです。フランス行きも、出発当日まで半信半疑だったといいます。
そんな人が、自分の内面を音声で残していた。29日の発売で、その全体像が見えてきます。
