0-7からわずか3イニング、阪神が信じられない逆転劇

出典:阪神タイガース 森下翔太 11号サヨナラホームラン 最大7点差からの大逆転 – 美しい小倉
7点差をひっくり返す。
プロ野球でも「ほぼ不可能」とされる展開を、阪神タイガースがやってのけました。
2026年5月20日(水)、甲子園球場で行われた阪神vs中日戦(JERAセ・リーグ公式戦)。
7回表終了時点まで0-7とリードを許していた阪神が、7・8・9回の3イニングだけで8点を奪取。
最終スコア8×-7のサヨナラ勝利を決め、42,590人の観衆を沸かせました。
試合時間は3時間33分。NPB公式スコアにも刻まれた、今シーズン屈指の逆転劇です。
3イニングで8点 逆転の流れを時系列で追う

7回裏 ─ マラー降板後に4点ビッグイニング
中日先発・マラー投手が7回の途中で降板したところが、試合の分岐点でした。
スポーツ報知の報道によると、まず坂本誠志郎が中前へ2点打を放ち0-7から反撃開始。
続いて育成出身の嶋村麟士朗が右前適時打、中野拓夢が中前適時打と畳み掛け、このイニングだけで4点(7-4)。
支配下登録から間もない嶋村の一打が、逆転ラリーの「口火」となった点は特筆すべきでしょう。
8回裏 ─ 坂本が2イニング連続で仕事
7回に続き8回も坂本誠志郎が打点を挙げます。
清水達也から適時打を放って1点を追加すると、今度は木浪聖也が中前打で同点(7-7)。
坂本は2イニング連続で得点を演出する、勝負強さを見せました。
9回裏 ─ 森下翔太が一振りで決着
同点で迎えた9回裏、登場した森下翔太が牧野憲伸からサヨナラソロホームランを放ちます。
Full-Countの報道によれば、この一打で甲子園が一気に歓喜に包まれました。
森下翔太と坂本誠志郎 逆転劇を支えた2人

出典:森下翔太、奇跡の8-7サヨナラホームラン #阪神タイガース #中日ドラゴンズ #森下翔太 #shorts – ラビットボールチャンネル
今季10本目がサヨナラ弾に
森下翔太のこの試合終了時点での2026年シーズン成績は、打率.288・42試合・本塁打10・打点24(スポーツナビ個人成績より)。
安定した数字を積み上げてきた今季10号が、まさかのサヨナラ弾になりました。
坂本誠志郎の2イニング連続適時打
捕手として試合をリードしながら、打っても2イニング連続で得点を演出した坂本誠志郎。
7回の2点打と8回の適時打がなければ、逆転の流れは生まれなかったと言えます。
中日にとっての痛恨 ─ マラーの好投が報われなかった一夜

投打で存在感を見せた先発マラー
中日先発のマラーは6回を2安打無失点と好投。さらに6回の打席では自ら2ランホームランを放ちました。
中日スポーツによれば、これは球団4年ぶりの投手本塁打であり、外国人投手としては2017年のバルデス以来のことだといいます。
先発でも打者としても輝いたマラーの活躍は、この試合で最も皮肉な結末を迎えることになりました。
7回以降、リリーフ陣が総崩れ
問題は7回以降。藤嶋・清水達也・齋藤ら継投陣が3イニングで計7失点を許し、マラーの好投が水泡に帰しました。
敗戦投手は9回登板の牧野憲伸(0勝2敗)。中日はこの敗戦で今季借金が14に膨らみました。
Full-Countの報道によれば、試合後の井上一樹中日監督は「失意の表情を浮かべた」とのこと。甲子園では開幕からすでに4連敗と、苦しい状況が続いています。
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あまり語られないポイントをひとつ。
7回の逆転ラリーは、主力打者だけで作ったものではありません。育成出身で支配下登録から間もない嶋村麟士朗の右前適時打が中継点として機能しています。
若手・育成選手も絡む総力戦の逆転劇だったことが、この試合をより印象深いものにしています。
