23年ぶりの朝ドラ、役は自由すぎる洋画家

朝ドラの放送開始まで、あと4日。
そのタイミングで、2003年度の『てるてる家族』以来となる朝ドラ出演が発表されました。
2026年9月28日スタートのNHK連続テレビ小説『ブラッサム』に、錦戸亮さんが出演します。
WEBザテレビジョンや映画.comの報道によると、役は洋画家の夏井銀児(なつい・ぎんじ)。常識に縛られない生き方で世間の注目を集める人物で、主演・石橋静河さん演じる葉野珠の取材相手として登場し、深く関わっていきます。
錦戸さん本人のコメント
映画.comに寄せたコメントで、錦戸さんは銀児を「自由でどこか掴みどころのない人物」と表現しています。
「石橋静河さんをはじめ、素敵なキャストの皆さんとともに、物語の中で銀児がどんな時間を過ごしていくのか、ワクワクしています」とも語りました。
『てるてる家族』から続く23年

最初の朝ドラは、2003年9月29日に始まった『てるてる家族』(全150回)でした。
錦戸さんは桑原和人(くわばら・かずと)役。主人公の冬子(石原さとみさん)と両想いになる青年を演じ、この出演で新人賞を受賞しています。
その後の歩み
- 1997年:ジャニーズ事務所に入所
- 2011年:NEWSを脱退
- 2019年9月30日:関ジャニ∞とジャニーズ事務所を離れる
- 2019年10月:個人レーベル「NOMAD RECORDS」を立ち上げ、ソロ活動を開始
- 2024年3月:主演映画『コットンテール』が公開
ソロアルバムは『NOMAD』(2019年)、『Note』(2021年)、『Nocturnal』(2022年)の3枚です。
そして2026年、23年ぶりにNHK大阪放送局の朝ドラへ戻ってきました。
銀児のモデルは洋画家・東郷青児
さて、この銀児には実在のモデルがいます。
映画.comとcinemacafe.netによると、モデルは洋画家の東郷青児。主人公・珠のモデルが作家の宇野千代なので、2人の関係が物語の軸になりそうです。
制作統括の村山峻平氏はコメントで、錦戸さんを「時折見せる空虚なまなざしと、ふと漏らす笑い声が、その存在をよりミステリアスに感じさせます」と評しました。
「珠は銀児に翻弄されながらも、その出会いによって、表現者・葉野珠として新たな手がかりをつかむことになります」とも明かしています。
実際の2人に何があったか
Wikipediaの「東郷青児」「宇野千代」の項目によると、発端は1929年3月です。
東郷は愛人と頸動脈を切ってガス自殺を図り、2人とも救出されました。
宇野は報知新聞の連載小説でガス心中の場面を書くため東郷を取材。そのまま同棲が始まったとされています。
同棲の期間は、東郷の項目では1929〜1933年、宇野の項目では1930〜1934年と、記述が食い違っています。
1935年、宇野は東郷から聞いた話をもとに『色ざんげ』を発表。東郷は「この作品は最後の一行まで僕の話したことだ」と語っています。
取材する側とされる側が、そのまま一緒に暮らし始めた。ドラマの「取材相手として登場」という設定は、この実話が下敷きなのでしょう。
『ブラッサム』の基本情報
NHKの発表などによると、作品の概要は次のとおりです。
- 朝ドラ115作目、NHK大阪放送局の制作50作目(2026年度後期)
- 主演:石橋静河さん(葉野珠役)
- 脚本:櫻井剛さん、小松與志子さん
- 音楽:fox capture plan/主題歌:YOASOBI「咲き誇れ」
- 放送開始:2026年9月28日(月)、NHK総合で朝8:00〜8:15ほか
珠は明治30年(1897年)生まれ、山口県岩国出身という設定です。
明治・大正・昭和を舞台に、関東大震災や戦争、結婚と離婚、倒産と借金を経て、小説家として花開くまでを描きます。
共演者にも注目
加賀まりこさん、松たか子さん、国仲涼子さん、渡部篤郎さん、染谷将太さん、井浦新さん、遠藤憲一さん、尾野真千子さんら、多彩な顔ぶれが並びます。
見どころは「翻弄される」関係の描かれ方
宇野千代は生涯に4人の夫を持ち、1936年には日本初のファッション雑誌『スタイル』を創刊した人物です。
1983年の『生きて行く私』はミリオンセラーになりました。
そんな宇野が「表現者」として動き出すきっかけの一つが、東郷青児との出会いでした。
23年前は「両想いになる青年」を演じた錦戸さんが、今度は主人公を翻弄する画家として登場します。
9月28日の初回から、銀児がどの場面で顔を見せるのか。放送で確かめたいところです。
