甲子園が静まった8回2死、牧秀悟の一振り

8回表2死、走者なし。0対0のまま、甲子園は重い空気に包まれていました。
そこで2番・二塁で出場していた牧秀悟選手が、第4打席に入ります。
中日スポーツの報道によると、カウント1-1からの3球目、高橋遥人投手の139キロのツーシームを強振。打球は左中間スタンドの最前列に飛び込みました。
これが決勝ソロです。DeNAは10月15日のCSファイナルステージ第2戦を1-0で制し、2戦連続の完封勝ちとなりました。
「アウトかなと思った」
スポニチによると、牧選手は打席の狙いを「1球で甘い球を仕留める準備をした」「甘い球はどの球種でもいくつもりだった」と説明しています。
お立ち台では、レフトがこちらを向いていたため「アウトかなと思った」と告白。「ひと伸びしてくれてよかった」と笑顔を見せました。
日刊スポーツは、本塁打の直後に左翼席のDeNAファンから歓声が上がったと伝えています。牧選手は恒例の「デスターシャ」も決めました。
今CSでの本塁打は、ファーストステージを含む4試合で3本目です。
阪神が逃したチャンスと、7投手の2安打リレー

出典:牧秀悟の決勝ホームランで盛り上がる横浜ベンチ! – プロ野球現地速報
スポーツ報知は、この試合を「2安打完封リレー」と表現しました。DeNAは7投手をつぎ込んでいます。
先発の尾形崇斗投手が4回を1安打無失点。5番手の馬場投手は7回2死一、二塁で、代打・立石選手を空振り三振に仕留めました。8回裏は浜地投手が三者凡退。最後はレイノルズ投手が締めています。
一方の阪神は、チャンスがなかったわけではありません。
- 1回:1死一、二塁で無得点
- 2回:1死三塁で無得点
- 9回:1死二、三塁で無得点
スポーツ報知によると、この日は佐藤輝明選手がコンディション不良で欠場し、4番に大山悠輔選手が入りました。7回には森下翔太選手が守備から負傷交代しています。
主軸2人を欠く苦しい布陣でした。
5回の満塁機を逃しても崩れなかったDeNA

出典:【後輩を導く】牧秀悟満塁ホームラン!1回裏得点シーンノーカット!|2024.6.9の注目シーン – 横浜DeNAベイスターズ公式チャンネル
DeNAにも痛い場面がありました。
5回1死満塁。日刊スポーツやスポーツ報知によれば、4回無失点の尾形投手に代打・筒香嘉智選手を送りましたが、結果は空振り三振でした。続く度会隆輝選手も投ゴロに倒れ、無得点に終わっています。
先制の絶好機を逃したあとも、投手陣は追加点を与えませんでした。
高橋投手は8回1失点で、今季16勝の最多勝右腕です。その投球内容でも、報われたのは相手の一振りだけでした。
スポーツ報知によると、高橋投手は「甲子園でホームランなら、どこでもホームラン」「力不足です」と語っています。
日刊スポーツは、被弾後にマウンドへしゃがみ込んだ高橋投手と、肩を落とす捕手の伏見寅威選手の姿を伝えました。
阪神に刻まれた球団史上初の数字と、第3戦の見どころ

阪神がCSで2試合続けて完封負けを喫したのは、スポーツ報知によると球団史上初です。
デイリースポーツは、第1戦の時点で、リーグ王者がファイナルステージで敗れたのも球団史上初と報じていました。
第1戦(14日)は2-0でDeNAが勝ちました。1回に宮﨑敏郎選手のレフト前タイムリーで先制し、6回には佐野恵太選手がソロを放っています。平良拳太郎投手が5回2/3を無失点に抑え、5投手の継投で逃げ切りました。
阪神は7安打を放ちながら11残塁。森下選手と佐藤選手は2人で7打数無安打でした。
第3戦は才木浩人投手とルーキー片山皓心投手
日テレNEWSによると、16日の第3戦の予告先発は次のとおりです。
| 投手 | 今季成績 |
|---|---|
| 阪神・才木浩人 | 25試合10勝5敗、防御率2.51、175奪三振で最多奪三振 |
| DeNA・片山皓心 | 8試合3勝2敗、防御率2.64 |
片山投手は阪神戦も甲子園での登板も初めてです。
Full-Countは、3位から勝ち上がって日本一になった2024年の「下剋上」の再現が現実味を帯びてきたと伝えています。SANSPOによれば、DeNAは2024年に甲子園でのファーストステージを2勝0敗で突破しました。
対する阪神は、2025年のファイナルステージで3連勝を飾った王者です。
守りの阪神が先に1点を取るのか。それとも、初めて甲子園に立つ新人が流れを守り切るのか。第3戦はその一点に絞られそうです。
