広島が「宣言残留」を容認、床田ら3選手が対象

FA権を行使しても、カープに残れる。
2026年10月15日、広島の鈴木清明球団本部長(72)が取材に応じ、今オフのFA交渉では宣言残留を認める方針を明らかにしました。スポーツ報知、日刊スポーツ、デイリースポーツが一斉に伝えています。
対象は、今季初めて国内FA権を取得した3人です。
- 床田寛樹投手(31)
- 森下暢仁投手(29)
- 坂倉将吾捕手(28)
デイリースポーツによると、他球団と交渉した後でも、獲得に動く球団が現れなかった場合でも、カープに残る道は閉ざされません。
鈴木本部長の発言と、方針の変遷

媒体ごとに違う言い回し
スポーツ報知は「当然残ってほしい。(FA)宣言しても残りたいのであれば、残ればいい」という発言を載せました。
デイリースポーツの表記は「宣言をしたとしても、残るなら残ればいい」。日刊スポーツは「(3人との交渉は)代理人を通してとなる。それは当然、残ってもらいたい」と伝えています。
言い回しは違っても、残留を歓迎する姿勢は変わりません。具体的な条件は、各選手の代理人を通じて詰めていく形です。
かつては認めない時期もあった
広島には以前、FA権の行使を事実上の移籍前提とみなし、宣言残留を認めない時期がありました。
デイリースポーツは、時代や選手の変化に合わせて柔軟な姿勢に変わってきたと報じています。
選手側から見れば、他球団の評価を確かめたうえで、残るかどうかを選べる環境です。交渉に臨む心理的なハードルは、確実に下がったと考えられます。
床田寛樹に集まる巨人とオリックスの視線

出典:【おわた】巨人が床田寛樹に4年16億積んでエスピノーザも獲りにくるらしい、勘弁してくれ – B-モレル B桑
8勝6敗、防御率2.76の左腕
東京スポーツによると、床田の今季成績は23試合に先発して8勝6敗、防御率2.76。投球回は143回1/3です。
日刊スポーツは、今季が自身初の開幕投手だったことや、2023年から4年連続で規定投球回に到達していることを伝えました。2022年以降の5年間では47勝を積み上げています。ライブドアニュースの見出しによれば、球団の左腕で4年連続の規定投球回到達は川口和久以来です。
背番号19で、来季はプロ11年目を迎えます。
巨人は最優先の標的
デイリースポーツは、巨人が10月12日ごろに床田の獲得調査へ入り、出来高込みで4年16億円を超える大型契約を準備していると報じました。
一方、東京スポーツは4年総額12億円規模としています。4億円の開き、どちらが実態に近いのかは現時点で判断できません。
両紙とも、巨人が床田を「巨人キラー」とみなし、FA市場の最優先に置いている点では一致しています。
オリックスも調査
スポニチの報道として、ライブドアニュースが10月上旬に伝えたところでは、オリックスも獲得調査を進めています。
背景に挙げられているのは、宮城大弥と山下舜平大が肘の手術で離脱していること、エスピノーザの去就が不透明なことです。
交渉の日程と、残された焦点

球団との話し合いの経緯
日刊スポーツとデイリースポーツの報道を並べると、10月に入ってからの動きは次のとおりです。
- 10月7日:3選手とも残留を含めて熟考中。球団は下交渉前
- 10月14日:球団が坂倉と話し合い
- 10月15日:球団が森下と話し合い。床田とは日程が合わなかった
- 10月16日(予定):床田の代理人と交渉の見込み
本部長の方針表明は、床田と話せなかった日に出た格好です。
本人たちの言葉
森下は話し合いの後、「まだはっきりと言えることはありません」と述べるにとどめました。
坂倉も最終戦の後に「今、言えることは何もないです。せっかく取れたものでもあるので、しっかり考えていい決断がでたら」と話しています(いずれも日刊スポーツ)。
3選手が出れば2011年以来
日刊スポーツによると、同じ年に同じ球団から3選手がFA移籍すれば、2011年のソフトバンク以来になります。
16日の床田側との交渉結果と、床田本人のFAに関するコメントは、今回確認できた範囲では出ていません。続報を待つ段階です。
