エバースとたくろうは「同期」ではない――結成年だけが2016年で重なる

出典:エバースとフースーヤの東西同期でコーナー対決ライブfeat.福岡軍団で勝つのは!?『西のフースーヤvs東のエバース!~東西同期対決~feat.福岡軍団』 – FANYStudioチャンネル公式
「エバースとたくろうは同期なのか」という疑問は、NSCの期をさかのぼると答えが出る。
エバースの佐々木隆史さんと町田和樹さんはNSC東京21期。
一方たくろうは、きむらバンドさんがNSC大阪36期、赤木裕さんが1期下の37期にあたる。
つまりたくろうの2人は、エバースより1〜2期上の先輩ということになる。
ちなみにエバースの同期であるなかむらしゅんさん(9番街レトロ)はNSC大阪38期。東京21期と大阪38期がおおむね同学年扱いだとすると、たくろうの2人はエバースより一回り上の世代ということになる。
ただし共通点もある。コンビ結成はどちらも2016年。たくろうが同年3月9日、エバースが同年4月と、わずか1カ月差での旗揚げだった。
NSCの期では同期でなくても、芸歴では“結成同期”にあたる。2025年のM-1グランプリ決勝は、両組にとって結成10年目の対決になった。
たくろう結成のきっかけは「1期下の紹介」だった

出典:【エバース×9番街レトロ】同世代トーク! – 【公式】渋谷よしもと漫才劇場・神保町よしもと漫才劇場YouTubeチャンネル
たくろうの結成秘話には、先輩後輩のつながりが深く関わっている。
きむらバンドさんの同期だった宗安聖さん(チェリー大作戦)が「面白いヤツが余っているけどどう?」と、1期下の赤木裕さんを紹介したのが始まりだった。
赤木さんはこのとき体重48kg、生活も困窮していたという。
きむらバンドさんは「顔を見た瞬間、こんなおもろいヤツおる?って一目惚れでした」と振り返っている。
先輩後輩の出会いが、2016年3月9日の結成につながった。
エバースの同期には「三羽烏」を組む2組がいる

出典:エバースがM-1ツアー出演もコンビMのせいで遅刻寸前!?【エバース×ド桜×ネイチャーバーガー「三羽烏」】 – FANYStudioチャンネル公式
NSC東京21期には、エバースのほかにも吉本の劇場で活躍する同期がいる。
ネイチャーバーガー、エルフ、9番街レトロのなかむらしゅんさんらだ。
中でもエバース、ド桜、ネイチャーバーガーの3組は「三羽烏」という漫才ユニットを結成。神保町よしもと漫才劇場でライブを開催してきた。
個別のコンビ活動と並行して、同期同士がユニットでも定期的に舞台を共にしている。
M-1グランプリ2025、870対861点から始まった攻防

出典:【エバース】M-1グランプリ決勝ネタ「桜の木の下」【漫才】 – エバースチャンネル
2025年12月21日、エントリー数11,521組の頂点を決めるM-1グランプリ2025決勝。
ファーストラウンドを1位で通過したのはエバース、870点。
2位はたくろう、861点。わずか9点差だった。
エバースの得点は、9人の審査員のうち8人が90点台後半をつけている。ナイツ塙さんは99点。
しかし最終決戦の投票用紙が開かれると、9票中8票を集めたのはたくろう。ドンデコルテが1票、エバースは0票だった。
優勝賞金1000万円は、1〜2期上の先輩コンビの手に渡った。
きむらバンドが明かした「無理だろう」という本音

2025年12月22日放送のニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』で、きむらバンドさんはエバースの高得点を見たときの心境を語っている。
「こんなの、無理だろう」と感じたそうだ。
しかしその絶望感が、逆に開き直りを生んだ。
「あんなもん、どう勝つねん?ふざけやがって。もうええわ!」という気持ちでネタに臨んだことが、結果につながったと明かしている。
赤木さんも「こんなもん、無理やんけ」と思ったことで「逆にリラックスできた」と語っていた。
先輩コンビの本音は、最終決戦の結果と重ね合わせると重みが増す。
東京進出後も続く共演、J-WAVE『GURU GURU!』での舞台裏

M-1優勝から約1カ月半後の2026年2月8日、たくろうは東京進出をYouTube配信で発表した。
「体は東京、魂は大阪」。3月15日に大阪の卒業単独ライブを終え、4月から活動拠点を東京へ移している。
3月29日のなんばグランド花月「THE BEST OF MANGEKI 2026」では、エバースが前半ブロックのトリ、M-1王者のたくろうが大トリを務めた。
そして2026年6月4日、J-WAVE『GURU GURU!』にたくろうがゲスト出演。
ナビゲーターのエバースとの自己紹介は「ちっちゃいイケメン佐々木と、でっかいブサイク町田です」。
番組内できむらバンドさんは「佐々木が怖かった」と明かすなど、最終決戦を戦った2組ならではのトークが展開された。
NSCの期は違えど、結成同期として舞台裏を語り合える関係が、東京進出後も続いている。次に2組が公の場で顔を合わせる機会にも注目したい。
