朝9時から開く割烹が、閉店を決めた

出典:【ジジイ時事】食中毒事件の割烹こめおがついに閉店か!? – ジジイ時事
麻布十番の地下1階に、朝9時から開く割烹がありました。
完全予約制で、朝は湯葉が中心の「朝餉」、夜は出汁を軸にした「夕餉 雅」を出していた店。それが「割烹こめを」です。
オーナーシェフのこめおさんが2026年10月1日、公式SNSで閉店を発表しました。ORICON NEWSやENCOUNT、デイリースポーツなどが伝えています。
発表文には、こんな言葉が並びました。
- 「この度、割烹こめをを閉店することを決めました」
- 「このまま続けていくことはできない。そう判断しました」
- 「一度、料理人として立ち止まります」
次に何をするのかについては「語るつもりはありません」と明言。報道されたコメントに、具体的な最終営業日は含まれていません。
発端は納涼まつりの「冷やし蟹ラーメン」

出典:これが本物のこめおの冷やしカニラーメン – MY 宮本悠弥
発端は2026年8月22日・23日の麻布十番納涼まつりです。
港区の公表によると、同店が会場で売った冷やし蟹ラーメン(1杯2,000円)を食べた人が、23日午前1時ごろから26日午後4時ごろにかけて次々に発症しました。
原因はサルモネラ属菌。9月3日の時点で、患者は78人でした。
- 男性48人(1〜61歳)、女性30人(9〜47歳)
- 入院は3人で、全員が退院済み
- 主な症状は下痢、腹痛、発熱
港区は食品衛生法第6条第3号に違反したとして、9月3日から9日までの7日間、営業停止を命じました。こめおさんは同じ日にXで謝罪しています。
謝罪、調査報告、そして閉店へ

閉店は突然ではなく、段階を踏んでの判断でした。
9月5日、こめおさんは丸刈りに黒いスーツ姿でYouTube動画に出演します。ENCOUNTの報道によると、被害者や家族に謝罪したうえで補償する予定だと表明し、「閉店を視野に入れております」と話しました。
9月10日には調査結果を報告。サルモネラ属菌が原因とされた一方、菌がどこから、どう混入したのかは「特定に至らず」と説明しています。
衛生面では、次の点が不十分だったと認めました。
- 従業員の衛生管理と健康管理
- 味見のやり方、調理中の服装
- 手洗い、手袋の使い方、調理器具の扱い
前日の余りを23日の販売に使い回したのではという疑いについては、週刊女性PRIMEの報道で「余った食品を23日の販売に使用した事実はありません」と否定しています。
報道で食い違う患者数と、残された点

今回の閉店報道には、読むときに注意したい点があります。患者数です。
- ORICON NEWSなど10月1日の報道:港区が9月3日に公表した78人をそのまま掲載
- テレビ朝日「グッド!モーニング」(9月11日):患者123人、体調不良の相談は約250件と報道
123人という数字は、後から増えた認定数と見るのが自然です。ただ、港区が公式に発表した資料は今回の調査では確認できませんでした。同番組では、店が衛生管理の記録をつけていなかったことも伝えられています。
もう1つ、報道で触れられていないのが浅草のカニラーメン専門店「かにを」です。2026年5月に開いた店ですが、今後どうするかは明らかにされていません。
割烹こめをの開店は2023年11月16日。2年10カ月ほどでの幕引きになります。格闘技イベント「BreakingDown」で知られ「闘う料理人」と呼ばれたこめおさん自身は、体調を崩した人への対応を含め「自分が負うべき責任と向き合うことは、これからも続けていきます」と述べています。
今後の対応や補償の具体策は、本人の続報や港区の発表を待つことになります。
